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工務店拡張計画
地元の工務店の社屋をリノベーションし、その敷地全体をランドスケープとして再構築するプロジェクトです。従来の住宅展示場は来場目的がないとなかなか足を運びにくい側面がありましたが、これを公園のような公共空間と一体化させることで、より気軽に立ち寄れる場とすることを目指しました。日常利用を促すため、飲食の要素を組み込み、地域の日常生活に自然と溶け込む拠点づくりを目指しています。
この空間には、起業希望者が初期投資を抑えて開業できる「チャレンジショップ」を併設します。店舗を利用する人々は、公園環境の手入れを行うことで地域に貢献しつつ、知名度を高め、一定の集客が得られた段階で卒業。次の新たな起業者がここで挑戦するという循環を生み出します。こうした取り組みによって、住宅展示場もイベントなどを通じて相乗効果を得られ、活気ある場が育まれると考えています。
人々の行動時間は大きく分けて「仕事」「学び」「遊び」「食事」の4要素から成るという視点に立ち、工務店の本館は「学びのエリア」として開放。一方で、公園は「遊び」と「食事」の場とし、その流れの延長線上に住宅展示場を配置します。こうすることで、地域に開かれ、人が行き交い、工務店としても事業価値を高める複合的なエリアを目指します。
また、トイレには工務店から排出される廃材やサンプルをアップサイクルして活用し、環境配慮の姿勢を明確に示します。この一連の取り組みを通じて、地域に根差した新しいコミュニティスペースを創出し、持続的なにぎわいと利益の循環を実現していきたいと考えています。
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